信じた言葉が輝くように

半端な夢は語らない 明日へ上り詰めるのさ 限りない愛を纏って

Road to Glory

 

『アイドルは人間じゃない』

 

コレは人生の大半をジャニーズに捧げてきた私が、昨年まで本気で思っていたこと。

 

『人間じゃない』と言うと少し大袈裟で、でも考え方的にはあながち間違っていなくて。

伝わるように言い換えるとすれば『アイドルは遠い存在であり、幻のようなもの』がニュアンスとして1番近いかもしれない。

 

 

そう思い込んでいたのは、きっと大好きなアイドルが「嵐」が、そんなアイドルだったからだと思う。

 

私が好きになった頃の嵐は、もう毎年アルバムを出してツアーをして、TVでは冠番組があって、それぞれがソロのお仕事もこなしていて。供給が溢れている毎日が当たり前で。

 

ハマってから数年経った時、嵐がデビュー10周年を迎えて、今まで以上のメディア露出に、ベストアルバム発売。連日のように嵐が取り上げられて、好きになる前の嵐を本人たちが語る機会も多くなった。

嵐ファンなら誰もがよく知る「ライブにお客さんが全然入らなくてライブ終わりは全員で部屋に集まってグループの未来について朝まで語り明かした」エピソードや、レーベル移籍の話、連続1位記録が途切れた話。表では見せられなかった思いや葛藤をたくさん知った。

 

苦悩を知っても尚、当時の私はまだ「嵐」『同じ側の人じゃない』と思っていたのだから本当に頭が弱い。きっと私は弱みを見せない、表舞台ではずっとキラキラしていてくれる強いアイドルを求めて、その偶像を嵐に押し付けていたんだろう。

当然のことだけれど、苦労話も当時の葛藤も全部「過去形」で語られる。「当時は〜だった」と語られる動画を見て「今」と「過去」を切り離して「もう大丈夫だ」なんて根拠のない自信を持っていた。だって今こんなに笑顔を見せてくれてるもん。楽しそうだもん。毎年のようにアルバムが出てツアーをする、そんな幸せなことを当たり前だと、これからもそれが続くんだと慢心してた。

 

それが壊れたのが、忘れもしない2019年1月27日。

 

いつもとは違う重い雰囲気で始まった動画は信じられない内容だった。

 

「僕たち嵐は、たくさんの話し合いを重ね、2020年12月31日をもって嵐としての活動を休止させていただくことになりました」。

 

理解ができなかった。涙も出てこなかった。人って本当に悲しい時って涙なんて出てこないんだなとか他人事のように思ったり。さっきまで普通に歩いてたのに、歩き方が分からなくなって。その日どうやって家まで帰ったか、あまり覚えていない。

 

毎日聞いていた嵐の曲は聞けなくなって。冠番組も見れなくなって。供給に溢れた幸せな日々が裏目に出て、TVをつければ大好きな5人がいるから、TVを見なくなった。ひたすら逃げた。

色々な感情が押し寄せてきて。ただただ苦しかった。

整理できない感情の中で「裏切られた」とも思った。だって永遠に続くと思っていたから。永遠なんて幻想を信じられる程に私が大好きなアイドルは「アイドルを全うしていた」。発表するその瞬間までファンに何の不安も抱かせなかい完璧なアイドルだったのだ。

そういえば私の大好きな彼らは、しんどい時にしんどいとは言わない人たちだった。後から「あの時しんどかった」って言う人たちだった。裏の顔をあまり見せない、表ではずっとキラキラしてる。そんな嵐を好きになった。そんな所が誇りだった。休止するその時まできっと「嵐」は私の理想のアイドルでい続けてくれる。そんなことが容易に想像ができて、何故だかそれがまた悔しかった。より一層、嵐のことを見れなくなった。

 

そうして逃げた先に居たのがSnow Man

 

増員前は、グループ名しか知らなくて。自担が院卒のお祝いをした子がいる。それくらいの前情報。康二くんが加入すると聞いたことがきっかけで、康二くんが心細くないように、なんて。いかにも頭が弱い理由で増員後初めてのYouTubeを見た。

率直な感想としては「ヒヤヒヤするなぁ」って感じ。距離感もトークも全てが手探り。当たり前だけど「良い雰囲気」とは言えない。それでも次も次もその次もYouTubeを見た。何故だか分からないけれど、放っておけなかった。弱いところを隠してる風で隠せてないのが、愛しかった。誤解を恐れずに言葉にするとしたら完璧でないことに好感が持てた。未完成なことに魅力を感じて。理想とは違うからこそ、焦がれて。彼らが進む道を一緒に歩いてみたくなった。

(6人の頃のこと詳しくない私が、こんな失礼なことを言えば不快な気分になる人がいると思います。でも、今日のブログだけは自分に嘘をつきたくなかった。今回は自己満の日記だから許してください)

 

もう、そこからは早い。横アリの配信を見て、「好き」を確信して。ずっと見れてなかった嵐の冠番組は、Snow Manが出てから見れるようになって。スノストのMステで完落ち。「ひらりと桜」を見た時、鳥肌が止まらなかった。オタクが好きなやつやん、継承とか。

 

ひらり きらり 暁を踊れ

継ぐる夢のひとひら

天穿ち 咲き誇る意思

照らす華 常世を舞う

ひらり きらり 継ぐ夢を誇れ

桜吹雪酔い踊れ

新たなる幕開けだ ひらり いにしえの桜

きらり ひらりと桜

 

「ひらりと桜」を聞くと、あの頃の苦しさと愛しさを思い出す。でも、この曲のおかげで私はスノ担になれたんだと思う。

 

デビューはスタートラインだから。今までとは違った苦労もあると思う。それこそ、完璧を求められるんだろうね。でも、Snow Manは、いつまでも未完成なままでいいよ。完璧なんて求めてない。完成することは怖いことなんだよ。そこからは、もう何も進化できないんだから。辛い時はファンに愚痴ってもいい。一緒に支え合おう。『アイドルだって人間だもん』。悩むことも苦しむこともある。その時の支えになりたいんだ。アイドルの仕事はファンを笑顔にさせることだけど、ファンだってアイドルのことが大好きで支えたいんだよ。辛いことを隠して笑顔を見せるのもいいけど、少しは弱音を吐いていいよ。頼っていいよ。いなくなるよりマシだから。

 

Snow Manに出会えて、こうして好きになれたから今、幸せに暮らしてるし、嵐さんのことももう一度好きになれたよ。ありがとう。

 

先輩たちの良いところを詰め込んで、それを膨らませて自分たちなりの色を加えて、「初」を積み重ねていくようなグループになって欲しい。叶うなら、いつまでも9人でいて欲しい。辛いことも悲しいこともきっとメンバーとファンがいれば乗り越えられるよ、きっと。大好きな自担を尊敬する阿部ちゃんの言葉を拝借するならば、今日は「9×0」始まりの日。戦いの始まりだね。「負けない」ことは難しい。でも、戦うことを辞めない限り「勝てる」と思うから。

 

 

戦い続けよう。そして頂上からの景色を一緒に見よう。

 

 

2020.1.22. Snow Man デビュー日 記念ブログ

 

「Road to Glory」